クロズリー・ド・ベル・プーレ

レディ・バーズ 

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シュナン・ブラン

カベルネ・フラン

 

ロゼというか、オレンジ色

リンゴの蜜、美味いシードルの様な甘み。でも残糖は感じなくドライ。

そしてすごく自然な飲み心地。

還元も揮発酸もなく、キレイにまとまってる。

じんわりジューシー。

旨い。

ジュリー・バラニー

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フルーリー シャボー 2014

 

本当に感動した。素晴らしいガメイ。

明るく華やかな香り

すごくクリアで透明感のある飲み口。

とても綺麗で繊細なのに、でもしっかりとした骨格が支え、ブドウジュースのような可愛い飲みやすさではなく、ワインたるべし品格を備えてる。

何より美しいと感じた。

今すぐにでも飲みたい。

 

フリウリの偉人達

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敬愛すべき造り手達を並べて。

 

ダリオ・プリンチッチ/ビアンコトレベツ2011

甘い。トロリとした果実の甘みが最後まで存在する。しかしベタつく重さを感じない飲み心地。タンニンも柔らかくほのかに甘みの後を締める。

 

カステッラーダ / ビアンコデッラカステッラーダ2008

あまり天候に恵まれなかった年との事。

抜栓したては、良いも悪いも水っぽさが占めていてスムーズな飲み口ではあるが果実のパワーや深みを捉え辛かった。

だが、時間と共に膨張する果実味、ぼやけた輪郭が飲み心地はそのままにハッキリとしてくる。バラけていた各要素がしっかりと手を取り合ってまとまっていく。良い造り手に悪いヴィンテージはないと実感した。

 

グラブナー / ビアンコブレッグ アンフォラ2006

抜栓時は「無」

ただ強いタンニンと強いアルコール。

そして圧倒的な威圧感のある力強さ。

待てども振り向いて頂けなかった…

 

ラディコン / オスラヴィエ2003

抜栓時から全力で旨い。

そしてこれらを並べて飲んでみて、13年も経ったワインだとは思えなかった。

 

全てをラディコングラスにて比較。

 

何よりまとまる。

少し鋭角に刺さった酸や、熱いアルコールもバランスが取れ補い合うイメージ。

少し厚めのグラスの淵のせいか柔らかくゆっくりと口内に流れ込んでくる。

 

オレンジワインやら赤や白、そんなカテゴリーなんてどうでもよくなる。

良いワインを飲めた。

ラディコン

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ここ最近で飲んだラディコン現行ヴィンテージオールナップ。

 

ご好意で頂いたサシャのスラトニック2012年から始まり、フィオーリダルテンポ2001年まで。

 

スラトニック2012

一杯目から始まる衝撃。

オレンジ色、トロピカルフルーツ、蜂蜜。

アルコールと酸のアタックが口内を刺激する。元気に動き回る果実味。

少し苦味あるアフターが心地良い。

 

リボッラジャッラ2006年

 

2004.2005年と比べると濃密かつ刺激的な酸。その酸が果皮のエキス分、熟れた果実を軽やかな位置に押し上げる。

前のヴィンテージが僕の持つラディコンのイメージの中ではニュートラルな雰囲気だったが、各要素の骨格がしっかりあり、なんとなくリボッラジャッラの特徴を掴めたかな。

 

ヤーコット2006年

リボッラジャッラが☆の形のイメージならヤーコットは柔らかな球体のイメージ。

とても分厚い素材で出来た感じで各要素がじっくり噛み応えと飲み応えがある。

ふんわりしながらも重い甘みが全てを丸くする。

 

オスラヴィエ2006年

素晴らしいバランス。

ピノグリからのアロマなのか、エロい甘い香りと、その香りそのままの甘みが終始ゆっくりと漂いリラックスさせてくれる。

 

オスラヴィエ2003年

2006年とパラレルワールドに存在する様に似て非なる。

絶対的な存在の「時間」を感じる。

決して枯れゆく形ではなく、昇華されて行く過程をイメージ出来た。

アルコールの丸み、柔らかい飲み心地

、鼻から息を吐ききった後まで残る熟れた果実の香り。

 

フィオーリダルテンポ2001年

 

すげぇパワー。比べて飲むとより解る、別格とはこういう事か。

全てが強い。決して荒くない。でも強い。少し時間が立つと、香りは南国フルーツがたっぷり香る。

高次元で取れたバランス。

この「剛」は必ず「柔」を持っている。

まだまだ未来が楽しみ。また飲むのが楽しみ。

 

モードリ2003年

初めてのピノネロ。

黒く深いとこからの妖艶な香り。ニッキ。

時間と共に熟成したピノノワールの雰囲気。

鮮やかさよりはマットブラックの様な渋さ。

 

ピニョーロ2004年

とてもパワーを感じる各要素。しかしそれらが一塊になって、ドン!っと入って来るがほぐれない。

なんとなく還元の部分があるのかなと感じた。焦がし醤油の香りと言うか、経験ではトリンケロのロッソデルノーチェを4年程前に飲んだ時と似た様な…

 

メルロー2001年

濃密な果実と駆け上がる酸。

その均衡が違和感なく喉を通る。

 

良い経験。良い夜となった。

今回で少しはラディコンの凄みを自分なりに理解出来た部分もあるかも。

有り難い。こんなワインを飲める事。

 

 

 

 

ニコラ・カルマラン

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セルべ2012
シュナンブラン

大好き。抜栓から駆け上がるフルーツの爆発力。徐々にほぐれつつも凝縮していくように感じる矛盾。
メイプルシロップ、ドライフルーツ、奥にトロピカルフルーツ
金柑のど飴を舐め出るような果実の甘みと程よい酸味。

マキシミュス2012

地場品種 フェルセルヴァドール

初体験の品種

軽やかで明るい果実、MCしたワインにあるライトでチャーミングな雰囲気だが、しっかりと奥に品種の特性なのかゴマの葉やハーブ類の香りがいる。少しサヴォアのモンドゥーズ種に近いような?
飲み口のナチュラルさが心地良い。
酸化防止剤の少なさなど、自然派だなと感じさせながら丁寧な醸造をイメージ出来る。派手さはない。でも素朴さに親しみがとても沸く。

また好きな作り手に出会えた。

マッサヴェッキア アリエント2013

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どんどん手に入りにくくなるワイン。
贅沢に現行ヴィンテージを。

蜜、花、杏子、少しドライフルーツ
ぽってりとした甘みと果実味がしっかりと感じる中に、酸と若さが全体を軽やかに持ち上げている。
アフターは果実の熟を感じさせながら流れて行く。
じっくりと飲みたいと思っていてもサラサラとしたみずみずしい飲み心地の良さに自然とペースが速くなる。
口に入れた時から葛藤が始まる。
まだどこかしら控えめな各要素の変化を期待して、また時間を経たこのワインに出会いたい。


ジュラ

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彼のワインは1日に3回変化するらしい。年に1000回姿を変える。
4月のある日の3回の変化を体感。

熟成香をまとった甘く重い香り
一口目はトーンの低い凝縮した沢山の要素と残糖を思わすような甘み、そしてわずかな発泡のプチプチとした刺激
鼻から抜ける香りは重く抜けきるまでに時間を要する。

少し時間をおいた2杯目は、一気にクリアに。鏡面の様な泉をイメージしてしまう静寂。
トーンは高くなり酸が全体を押し上げる

また少し時間をおいた3杯目

一度舞い上がった花びらが、自然の摂理に従い落ちてきたかの様に、大地をイメージ出来る重さ、厚みのあるフルーツ感。何よりまた発泡しだす。
こんな経験は初めて。

最後の4杯目

また全体のバランスは、軽やかに舞い上がって行く。

生きたワイン。
霊薬。
最大の敬意と賛美を。