クロズリー・ド・ベル・プーレ
レディ・バーズ
シュナン・ブラン
ロゼというか、オレンジ色
リンゴの蜜、美味いシードルの様な甘み。でも残糖は感じなくドライ。
そしてすごく自然な飲み心地。
還元も揮発酸もなく、キレイにまとまってる。
じんわりジューシー。
旨い。
フリウリの偉人達
敬愛すべき造り手達を並べて。
ダリオ・プリンチッチ/ビアンコトレベツ2011
甘い。トロリとした果実の甘みが最後まで存在する。しかしベタつく重さを感じない飲み心地。タンニンも柔らかくほのかに甘みの後を締める。
カステッラーダ / ビアンコデッラカステッラーダ2008
あまり天候に恵まれなかった年との事。
抜栓したては、良いも悪いも水っぽさが占めていてスムーズな飲み口ではあるが果実のパワーや深みを捉え辛かった。
だが、時間と共に膨張する果実味、ぼやけた輪郭が飲み心地はそのままにハッキリとしてくる。バラけていた各要素がしっかりと手を取り合ってまとまっていく。良い造り手に悪いヴィンテージはないと実感した。
グラブナー / ビアンコブレッグ アンフォラ2006
抜栓時は「無」
ただ強いタンニンと強いアルコール。
そして圧倒的な威圧感のある力強さ。
待てども振り向いて頂けなかった…
ラディコン / オスラヴィエ2003
抜栓時から全力で旨い。
そしてこれらを並べて飲んでみて、13年も経ったワインだとは思えなかった。
全てをラディコングラスにて比較。
何よりまとまる。
少し鋭角に刺さった酸や、熱いアルコールもバランスが取れ補い合うイメージ。
少し厚めのグラスの淵のせいか柔らかくゆっくりと口内に流れ込んでくる。
オレンジワインやら赤や白、そんなカテゴリーなんてどうでもよくなる。
良いワインを飲めた。
ラディコン
ここ最近で飲んだラディコン現行ヴィンテージオールナップ。
ご好意で頂いたサシャのスラトニック2012年から始まり、フィオーリダルテンポ2001年まで。
スラトニック2012
一杯目から始まる衝撃。
オレンジ色、トロピカルフルーツ、蜂蜜。
アルコールと酸のアタックが口内を刺激する。元気に動き回る果実味。
少し苦味あるアフターが心地良い。
リボッラジャッラ2006年
2004.2005年と比べると濃密かつ刺激的な酸。その酸が果皮のエキス分、熟れた果実を軽やかな位置に押し上げる。
前のヴィンテージが僕の持つラディコンのイメージの中ではニュートラルな雰囲気だったが、各要素の骨格がしっかりあり、なんとなくリボッラジャッラの特徴を掴めたかな。
ヤーコット2006年
リボッラジャッラが☆の形のイメージならヤーコットは柔らかな球体のイメージ。
とても分厚い素材で出来た感じで各要素がじっくり噛み応えと飲み応えがある。
ふんわりしながらも重い甘みが全てを丸くする。
オスラヴィエ2006年
素晴らしいバランス。
ピノグリからのアロマなのか、エロい甘い香りと、その香りそのままの甘みが終始ゆっくりと漂いリラックスさせてくれる。
オスラヴィエ2003年
2006年とパラレルワールドに存在する様に似て非なる。
絶対的な存在の「時間」を感じる。
決して枯れゆく形ではなく、昇華されて行く過程をイメージ出来た。
アルコールの丸み、柔らかい飲み心地
、鼻から息を吐ききった後まで残る熟れた果実の香り。
フィオーリダルテンポ2001年
すげぇパワー。比べて飲むとより解る、別格とはこういう事か。
全てが強い。決して荒くない。でも強い。少し時間が立つと、香りは南国フルーツがたっぷり香る。
高次元で取れたバランス。
この「剛」は必ず「柔」を持っている。
まだまだ未来が楽しみ。また飲むのが楽しみ。
モードリ2003年
初めてのピノネロ。
黒く深いとこからの妖艶な香り。ニッキ。
時間と共に熟成したピノノワールの雰囲気。
鮮やかさよりはマットブラックの様な渋さ。
ピニョーロ2004年
とてもパワーを感じる各要素。しかしそれらが一塊になって、ドン!っと入って来るがほぐれない。
なんとなく還元の部分があるのかなと感じた。焦がし醤油の香りと言うか、経験ではトリンケロのロッソデルノーチェを4年程前に飲んだ時と似た様な…
メルロー2001年
濃密な果実と駆け上がる酸。
その均衡が違和感なく喉を通る。
良い経験。良い夜となった。
今回で少しはラディコンの凄みを自分なりに理解出来た部分もあるかも。
有り難い。こんなワインを飲める事。