じゅんこ

f:id:AzureBlue:20160330000825j:imageボアルカ

ソーヴィニヨンブラン2011年
僅かな畑からの凝縮させまくった葡萄。
色も変わり、貴腐もついた葡萄。
抜栓直後はほんのりとガス。すぐ抜ける
。残糖と勘違いしそうな詰まった甘み。
一口目はブラインドならシュナンブランと答えただろうな。やや焼けるようなアルコール。パンケーキの香り。
焼けたような茶色のイメージが浮かぶが、後を締める酸がそれを打ち消す。
酸と果実の甘みがシードルのような雰囲気を出す。タンパーで詰めに詰めたエスプレッソと同じ様に、樹上で詰まりまくった葡萄の濃さを実感した。

ガメイno.3 2009年
濃い茜色。やや控えめだが要素の多い香り。ローストの少ないバリックが与えるタンニンとそれに負けない果実。
ヘビーなガメイ。甘く残るオリの舌触り。ややブレット。

Kuniko2006年
滑らかな舌触り、小ぶりなグラスから大振りなグラスに変えた途端に華やかさとみずみずしさを発揮。
口の小さなグラスでは要素が渋滞してたのかな?
グラスの大切さを感じた。
強さの中のエレガンスが際立つ。

Nido2006年
カベルネフランの青さが絶妙。
まだ硬さを感じる。しかしこれも詰まった果実、時間が少しほぐしてくれて。

何も考えず流し込むワインが沸き起こすイメージを楽しめた。


ワインを言葉に。

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マッサ・ヴェッキア アリエント1996年

まだファブリーッィオが手掛けていた時代の作品。
まさか飲めるなんて…

香りからもう衝撃だった。シュレールのリースリングの古酒を飲んだ時と良く似た感覚。
アンズ、紅茶、ほんのりメイプルシロップ。
時間がくれたもう一段階、熟れた果実の妖艶さ。
柔らかく、糖分とは違う『甘み』が喉を通って行く。
そして妖艶な香りがまた鼻から出て行くのが分かる。
とても低い重心で、荒さのない果実の強さを感じながら、水に近い染み込みやすさ。
グッとくるとはこういう事かととても経験になった。