ワインを言葉に。

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マッサ・ヴェッキア アリエント1996年

まだファブリーッィオが手掛けていた時代の作品。
まさか飲めるなんて…

香りからもう衝撃だった。シュレールのリースリングの古酒を飲んだ時と良く似た感覚。
アンズ、紅茶、ほんのりメイプルシロップ。
時間がくれたもう一段階、熟れた果実の妖艶さ。
柔らかく、糖分とは違う『甘み』が喉を通って行く。
そして妖艶な香りがまた鼻から出て行くのが分かる。
とても低い重心で、荒さのない果実の強さを感じながら、水に近い染み込みやすさ。
グッとくるとはこういう事かととても経験になった。