2016-03-28 ワインを言葉に。 マッサ・ヴェッキア アリエント1996年まだファブリーッィオが手掛けていた時代の作品。まさか飲めるなんて…香りからもう衝撃だった。シュレールのリースリングの古酒を飲んだ時と良く似た感覚。アンズ、紅茶、ほんのりメイプルシロップ。時間がくれたもう一段階、熟れた果実の妖艶さ。柔らかく、糖分とは違う『甘み』が喉を通って行く。そして妖艶な香りがまた鼻から出て行くのが分かる。とても低い重心で、荒さのない果実の強さを感じながら、水に近い染み込みやすさ。グッとくるとはこういう事かととても経験になった。